こんにちは、らいらいです!
賃貸の繁忙期も過ぎ、新居に引越しをされた方も多いのではないでしょうか。
部屋を探すときに家賃の交渉することもあったかもしれません。
この交渉、ほとんどが値下げばかりです。
ぼくは逆に大家側として、所有物件の一部に値上げ交渉を行ってみました。
値上げによって得られるメリットと交渉のコツをまとめてみました。
目次(クリックでジャンプ)
賃料値上げのメリット
毎月の収入が増える
当たり前ですね。
家賃収入に天井がある大家側にとってはありがたいことです。
1,000円の値上げでも年間で12,000円。
10室あれば12万円の家賃収入の増加です。
売却時の価格が上がる
ぼくが値上げする一番の目的がこれです。
なぜなら、収益不動産の価格の計算方式が大きくかかわってきます。
ぼくが所有しているような収益不動産(投資物件)には収益価格という計算方式があります。
年間収入:8万円×12ヶ月=96万円
相場利回り:5%
収益価格:96万円÷5%=1920万円
つまり1920万円の物件を購入すると5%の利回りで運用ができている状態です。
仮に家賃が5,000円値上げして85,000円になった場合
年間収入:8.5万円×12ヶ月=102万円
相場利回り:5%
収益価格:102万円÷5%=2040万円
収益が増加したのに伴い、収益評価での価格も上がりました。
5000円の値上げが120万円もの差を生み出しています。
毎月の家賃が売却時の価格を大きく左右します!
賃料値上げのデメリット
テナントが出て行くかもしれない
これに尽きます。
出て行かれた場合には再度募集しなおすことになり、広告費や修繕費が発生する可能性があります。
そして空室期間はもちろん賃料収入無し。
ダブルパンチです。
![](https://i2.wp.com/naniga-nandemo.com/wp-content/uploads/2018/04/zcXeKkyqi.gif?resize=602%2C370&ssl=1)
値上げ交渉のコツ
値上げ交渉といっても一方的な通告で値上げできるわけではありません。
前提はお互いの「合意」です。
![](https://i1.wp.com/naniga-nandemo.com/wp-content/uploads/2018/01/KM9sC5fZ_400x400-e1517811693471.jpg?w=728&ssl=1)
などと言っても借主は絶対に納得しません。
貸主と借主で合意を得るために、双方が納得できる理由を作る必要があります。
この理由は大まかに下記の通りです。
・相場より賃料が安かった
・固定資産税等税金が上がった
・周辺の相場が上がった
ただ、これはあくまでも論理部分のお話です。
感情的にも納得させなければなりません。
ここらへんは不動産購入の価格交渉と同じです。
らいらいの値上げ交渉
ぼくが今回値上げ交渉に臨んだのは現在BARをやっているテナント店舗です。
現在6年目で秋には満期を迎えます。
現在坪1万円で貸していましたが、相場賃料より安いことを理由に坪1.3万円にします。
相場より安いことをレインズやアットホームの資料から集め、証拠を固めました。
![](https://i0.wp.com/naniga-nandemo.com/wp-content/uploads/2018/04/024776cbaf2b8c6032b469370575b757.png?resize=655%2C397&ssl=1)
適正な値上げとは言え、借主からしたら面白くありません。
こちらも譲歩する意思があるとアピールするために更新料は今回免除としました。
多少でも歩み寄ろうとしていることがわかれば、それだけで態度は軟化しますからね。
![](https://i2.wp.com/naniga-nandemo.com/wp-content/uploads/2017/09/S__14647309.jpg?w=728&ssl=1)
まとめ
まだ交渉中なので何とも言えませんが、感触としては悪くないです。
恐らくまとまるでしょう。
正直月々の賃料UP分は微々たる物です。
しかし売却時には数十万~数百万円で値付けが変わるので、家賃UP交渉は売却を考えるなら絶対に外せません。
借主には気持ちよく借り続けてもらいたいので、気持ちよい交渉になるように心がけましょう。
相手を尊重していることが伝われば、もめる事も基本的にありませんよ。