こんにちは、らいらいです!
21日にジンバブエの大統領ムガベ氏が辞任しました。
ムガベ大統領は独裁政権で有名ですが、その結果として欧米各国から経済制裁を受けていました。
そのため通常の海外送金ができず、簡単に送金できる仮想通貨の需要が高まっていました。
今後どうなるのでしょうか。
ジンバブエのビットコイン価格
ご存知の方も多いと思います。
ジンバブエでは1BTCの価格が・・・
13,450USD!
日本円に換算すると約150万円です。
ジンバブエはどうしてこんなに高いのか
単純にビットコインの需要がめちゃくちゃ大きくなっているからです。
ではなぜ、ここまでジンバブエの人たちはビットコインを求めるのでしょうか。
ジンバブエのハイパーインフレ問題
ジンバブエは経済崩壊を起こし、それにより自国通貨の価値が大暴落しました。
現在ジンバブエドルは廃止されていますが、
廃止前は1円=300,000,000,000,000(300兆)ジンバブエドル程でした。
自国通貨のジンバブエドルが使えないので他の紙幣を使うしかありません。
代わりに米ドルや南アフリカランドが使われていましたが、外貨は不足しているうえ、自国が他国の通貨に依存するのは良い状況ではありません。
そこで、国に依存しない決済手段が求められていました。
結果ビットコインが代替手段として使われ、急速に需要が高まっています。
現在は貿易関連を中心に一般的に使われるようにもなっています。
アービトラージを考える
この日本とジンバブエでのBTCの価格差を利用してアービトラージを考えた人も多いのではないでしょうか。
ぼくもその1人です笑。
金利差や価格差を利用して売買し利ざやを稼ぐ取引のこと。サヤ取りともいう。
例:ジンバブエでは1BTC150万円、日本では1BTC90万円なのでこの価格差を利用して売買をする。
この場合日本で1BTCを買い、ジンバブエで売却すると60万円の利ざやになる。
アービトラージの具体的なやり方は今後詳しく説明しますが、基本的な流れは下記の通りです。
1.Golix.com(アフリカの仮想通貨取引所)で口座を開設
2.日本の取引所(コインチェックやザイフ)でBTCを購入し、Golixに送金。
3.GolixでBTCを売却
4.GolixからUSDを出金
問題点
上記の1~3の手順までは、誰でもすぐできます。
問題は4番の送金です。
現在ジンバブエでは外貨(特にドル)が不足していて政府が海外送金を制限している状況です。
なので、ジンバブエから海外送金は厳しい制限がかかり送金が出来ません。
つまり、ジンバブエ国内でしか出金が出来ません。
さらに、もし現地に行き出金してジンバブエから持ち出そうにも、また制限があります。
海外への外貨の持ち出し制限です。
2017年10月に今までの上限が緩和されましたが、それでも「2,000USD」までです。
もし黙って上限を超える金額を持ち出し、ばれると全額没収のうえ罰金というハイリスク。
普通にやると経費倒れ確実です。
ジンバブエ 外貨の国外持ち出し限度額の引き上げ | 日本橋夢屋
1 外貨持ち出し限度額が1,000米ドルから2,000米ドル相当へ
ジンバブエ中央銀行は、外貨不足に対処する措置として、昨年5月以降、ジンバブエから国外に持ち出す外貨の上限額を大幅に引き下げ、主要通貨の国外持ち出し限度額を1,000米ドル、1,000ユーロまたは2,000南ア・ランドとしていましたが、今般、この限度額が、米ドルとその他の外貨の合計金額が「2,000米ドル」相当に緩和されました。
2 持ち出し限度額を超える場合の対応
入国時に空港(国境)で歳入庁(ZIMBABWE REVENUE AUTHORITY:通称「ZIMRA(ジムラ)」)の「関税申告書」に正確な所持金額を申告しない限り、出国時に上記限度額を超えた分の外貨を空港(国境)で没収されるとともに、虚偽申告に対する罰金も徴収される恐れもあります。
※在ジンバブエ日本領事館の公式HPも探したのですが、情報が古く2016年の「1,000USD」までの記載しか見つけられませんでした。
今回のムガベ辞任後どうなる?
欧米各国はジンバブエの独裁政権に対して経済制裁を課していました。
退陣したことにより民主化が進むと、米国や英国が経済制裁を課す理由がなくなります。
自由貿易を推奨している国ですからね。
海外送金もしやすくなる可能性が高いのではないでしょうか。
つまり。。。
おっと、野暮でしたね。
まとめ
今回はあくまでも仮説の話です。
推奨はしません。
が、ぼくはどうにかする方法がないか探りつつ、場合によっては旅立つ予定です笑。
実際に出来たらまたレポートしますね!