【現在進行形】赤字じゃないけど学習塾を閉じます。

こんにちは、らいらいです!

本当に急ですが、経営していた学習塾を閉じる事になりました。

「経営が苦しかった?」「赤字が続いてた?」

と、思われそうですが、いえいえ違います。

運営責任者がいなくなりました!!

きっかけ

11月のある日、塾の運営を任せているA君から連絡。

「会ってお話したいことがあります」

大体こういう時って悪いニュースです。

恐る恐る話を聞くと・・・

A君
この学習塾を売って欲しいのねん

あれ?

思いがけず、悪くない話です。

ぼくは、常に新しい事業をやる方が好きなので事業を買いたいというお話なら大歓迎です。

内心わくわくして言いました。

らいらい
事業売却は構わないが、値段次第じゃ。
A君
50万で売って欲しいのねん。

・・

・・・・

50万円!!

耳を疑いました。

ゼロから一緒にやってきたので、設備や備品だけでも数百万円かけているのを知っているはずです。

聞き間違いだと思い、

らいらい
ん?よく聞こえなかったんじゃ。もう一度言って欲しいんじゃ。
A君
この塾は50万ぐらいしか価値がないのねん、だから50万でぼくに譲るのがいいのねん。

ぼく、絶句!

感情的になってはいけないと思い、平静を装ってたずねます。

らいらい
なんで50万なんじゃ?桁間違っているんじゃ?
A君
この塾は私によって成り立っているのねん。この値段で売ってくれないなら辞めるのねん

波乱の幕開けです。

交渉2回目

とてもじゃないですが、50万円という値段で売却はできません。

M&Aや事業売却で他社に譲渡した方がマシなレベルの条件です。

ぼくは断り、2017年12月末で閉じる決断をしました。

ところが、、、

A君からのメール(要約)

生徒のためにも1ヶ月閉塾をずらして欲しい。

売上はこちらで算入し、一か月分テナント料などの経費もこちらで負担する。

受験目前期で至極もっともな言い分です。

売上はA君のところに算入するため、ぼくに全くメリットはありません。

が、急な話で生徒や親御さんに迷惑をかけるのは望んでいないので1ヶ月の延長を認めました。

この要望が後々エスカレートしていくことになるとは知らずに・・・

最終的には

1ヶ月の延長を認め、ちょっと余裕が出てきたのかA君からメールが来るようになりました。

A君からのメール(要約)

生徒のことを考えるとこのまま同じ場所で営業が出来たほうが良い。

月額32万円で全て転貸させてもらえないか。(※以前の家賃は25万円)

譲渡金は無しね。

50万円から譲渡金無しになりました!

え、転貸で32万円貰えるなら月7万円利ざやあるからいいじゃん!!

という声が聞こえそうですが、これにもカラクリが。

実はこのテナントはぼくの親族の持ちビルです。

このコネを使って、相場より安い25万円で借りていただけです。

賃料32万円は相場に戻っただけなので、もちろんぼくの取り分はありません。

つまり・・・

ぼくを経営から追い出しつつも、条件はほぼ継続で借り続けたい

こんなムシの良い話を認めるわけにもいきません。

交渉は決裂となりました。

らいらい
体の良い乗っ取りだったんじゃ

反省点

塾を閉じた今回の件、反省すべき事がたくさんあります。

〆るところを〆なかった

5年間も塾をやっていれば、生徒の退塾やA君と講師間のトラブルも起きます。

ぼくは報告連絡相談があれば、失敗や結果が出ないことに対しては何も言いませんでした。

チャレンジしていれば、失敗は当たり前ですから。

数字にもっとシビアになり、締め付けるところはしっかり締め付けるべきでした。

自由にやらせすぎた

A君は自由に色々とやってみたいと一緒にやる前から言っていました。

キャンペーンの提案など、A君が試してみたいということはほぼ全てGOサインを出していました。

そして、少しずつぼくの信頼を得たA君にはかなり大きな権限を持たせていました。

らいらい
わがままも通るようになれば調子に乗るのは世の常なんじゃ

仕組み作りを間違えた

誰か1人に依存するビジネスモデルは今回ぼくが陥ったようなトラブルが付きまといます。

人は辞めるということを前提に、欠員が補充できるような仕組みにするべきでした。

例えば塾業界なら武田塾のような自習型や映像学習型など。

すぐに代わりを見つける事ができるのであれば、閉塾は避けられました。

舐められていた

一番の原因はこれだと思っています。

上記の反省点が全てこの部分に繋がっています。

らいらいがいなくても塾は回していけると思ったのでしょう。

自分の取り分を増やしたいと考えるのは当たり前ですから。

自分がいなければ回らない

そのように思わせてしまい、暴走を止める術が無かったのが要因です。

らいらい
反省はしている。だが、後悔はないんじゃ

らいらいの感想

生徒数、売上も年々右肩上がりになっていて、これからが投資の回収というときでした。

(だからこそ、A君はこのタイミングで譲渡して欲しいと言ったのでしょうが)

内部のゴタゴタで閉塾という結果は非常に残念としかいえません。

内部事情があるので、全部公開するわけにはいきませんが結構なことをやらかしてA君は出ています。

A君は生徒や講師を引っ張っていった手前、最後までしっかりと生徒たちの面倒を見て欲しいと思います。

生徒が一番の被害者!

らいらい
本当に生徒たちには申し訳がないんじゃ

おまけ

これは完全に愚痴です笑。

A君との会話やメールでは毎回毎回枕詞として「○○のために」というのが、地味にイラっとしてました。

【例】

生徒のために1ヶ月閉塾を延期しよう。

生徒のためにもこの場所を使えるように譲って欲しい。

地域のためにらいらいには損切りして欲しい。

らいらい
これ、全部A君のためじゃ!

まとめ

手痛い失敗をしてしまいました。

が、通常なかなかできない経験ができたのでこれを糧にします。

予想外だったのはA君が事業譲渡で購入しなかったことでした。

新たにテナントを借りて内装を整え、設備を揃えると数百万円はかかります。

譲渡金を払ってでも居抜きでやったほうがトータルコストは安いのですが、現在のA君は感情的でそういった計算ができなかったようです。

事業の成功には金銭は切っても切れない関係なので、数字の部分は数字として見てもらいたかったです。

この金銭の問題で、移転して開業した先で失敗されると生徒が一番可哀想です。

上手くいって欲しい気もあるし、どうでもいいという気もあり、なんとも言えない複雑な心境ですね。

筋を通してくれれば、もうちょっと応援したいという気もあったと思うのですが・・・。