こんにちは、らいらいです!
ぼくは事業での運用もやっています。
ひとつは小・中・高校生向けの学習塾のオーナー兼運営です。気づいたらさりげなく5年目に突入していました。
ぼくが実際に経験したことや、儲けの仕組みについて書いてみます。
目次(クリックでジャンプ)
塾運営のきっかけ
きっかけ
ぼくの父は自営業でした。そんな父を見ていたので、小さい頃から自分も自分の会社を持ちたい!自分の力で食べて生きたいと考えていました。
その思いを抱えたままサラリーマンをしていた時に、ぼくの父が自社ビルを購入しました。ぼくには関係のないことだったので、気にしていなかったのですが半年後相談を受けます。
「購入してからビルのテナントが一件も決まらない、埋めてくれ」
これを聞いたとき、自分が借りて商売をしようと思いました。
場所は住宅街で、ぼくの通っていた中学高校の最寄です。
ホリエモンのいうビジネスの4原則を元に考えました。
- 利益率の高い商売
- 在庫を持たない商売
- 定期的に一定の収入が入ってくる商売
- 資本ゼロ、あるいは小資本で始められる商売
これにガチッとはまったのが「学習塾」でした。
ただ、ぼくには学習塾で働いた経験もありません。運営したこともないのにサラリーマンをやめて学習塾で独立するのはリスクが高いと考え、学習塾を運営してくれる人を探すことにしました。
メインの運営責任者を探す
学習塾をやると決めてからは周りに言いふらしました。
「学習塾やろうと思ってるんだけどいい人いたら紹介して!」
周りに言い続けて一ヶ月程したころ、大学の同じゼミの友人が紹介してくれました。
以前学習塾でアルバイトをしており、表彰もされたことのある人物です。
早速一緒に飲みに行き目指す方向性が一緒なのを確認して一緒に始めました。
情報発信って大事です!
情報を発信していると誰かしら周りが助けてくれることがあります。本当に有り難かったです。
起業準備編
自営かフランチャイズか
これに関しては迷わず自営でした。
いくつか理由があります。
- 加盟金が高い
- 毎月のロイヤリティが感情的にやだ
- 自由にできない
- パートナーが自信を持っていた
学習塾のFC加盟では数百万がかかってしまいます。その頃のぼくはまだ20半ばのペーペーで、対した資金力もありません。
そこに加盟金だけで数百万も払ってしまったら、運営費が残りません。
資金の問題も大きかったですが、やっぱり自営にした一番の理由は
自営の方が自由で楽しそうだったからです。
また、ぼくのパートナーが運営に自信を持っていたのも、自営を決める後押しとなりました。
ターゲット
学習塾は予備校と違い完全に地域密着型なビジネスです。
予備校は主に難関大学を目指す生徒たちが至るところから集まります。この高校生の部分で戦っても勝てる要素はありません。
ですので、自然と高校生はターゲットから外れました。
残りは小学生か中学生です。
小学生で中学受験をする生徒は多くありません。受験が絡まないため、親御さんの教育熱があまり熱くなく出せる毎月の月謝は抑えられています。
そして、小学生はわんぱく盛りで一人当たりにかかる時間が多く、講師もまだ1人の段階で面倒を見切れませんでした。
そこで中学生をメイン層と絞りました。
授業スタイル
授業スタイルは大きく分けて3つあります。
- 大人数の授業形式
- 少人数グループ
- 個別授業
予備校などは大人数の授業形式ですね。
立ち上げたばかりの学習塾で大人数は考えにくく、学校との差別化が図りにくいので大人数の授業形式は一番最初に候補から消えました。
昨今の流行は個別授業タイプです。
一人当たりの取れる単価が高く、授業がなければアルバイト講師に払う給与も発生せず経営側からすると非常においしい仕組みです。
が、ぼくは個別授業は選びませんでした。
ぼくも高校生だったとき個別の塾に通っていました。
個別授業のメリットとして、わからないところは先生にすぐに聞けます。しかし個別なので張り合う相手もいなく、仲の良い友達もできませんでした。
小学生の頃通っていた塾は1クラス5人ほどの少人数グループで、皆バラバラの学校でしたが仲がよく毎日塾に通うのが楽しかったです。
その記憶があり、同じような学習塾にしたいと少人数グループスタイルにすることにしました。
それぞれ良し悪しがあります。
自分がどうしたいのか、その思いを大事に決めてください。
運営開始
この頃が一番つらかったです。当たり前ですがフランチャイズでは無いので全くの無名です。
知られていない学習塾に問い合わせる家庭はありません。
生徒数がゼロなので収入もゼロです。家賃とパートナーへの人件費が重くのしかかり、ぼくは毎日どうしようと考えていました。
集客方法
折り込みチラシ
学習塾の集客で一番多いのは折り込みチラシです。
早速ぼくも折り込みチラシをばら撒いてみました。
大手4社の読売新聞、朝日新聞、日経新聞、毎日新聞にお願いし合計で2万部ほど撒きました。
結果。。。
問い合わせゼロ
何か新しい対策を取らなければ、とパートナーに相談したところ学校見学会に参加し、学校の特徴をおさえたチラシを作ろうとなりました。
思いがけなかったのがこの学校見学会でパートナーがお母さん方と仲良くなったことです。
そこで学習塾を始めたということを話し、それが学習塾の見学につながりそのまま入塾となりました。
初めての生徒を確保するまで2ヶ月かかりました。
ここからはひとりひとりの生徒を大事にし口コミで広まっていきました。
現在はチラシを一切撒いていません。
口コミ
現在の主な集客は口コミです。
今まであまり成績の良くなかった生徒がいきなり良い成績を取るとやっぱり話題になります。親同士での情報交換はすさまじく一度に3つの家庭が入塾に繋がったこともありました。
合わせて、親に対するイベントも数多く開いています。受験について解説するイベントや既に通っている保護者に保護者会、面談を行います。
親も受験に関して知らないことが多々あるので、結構評判がいいイベントで集客に繋がっています。
入塾キャンペーン
これは費用がかかりますが、効果はかなり抜群です。
特に対生徒への効果が高いです。
紹介してくれた生徒が入塾したら、紹介者と紹介された側にそれぞれAmazonギフト券や図書券をあげるというやつです。
そのまま仲のよい友達を連れてきてくれます。
年中やるわけにはいかないので春の新学期シーズンや2学期初めのシーズンでやっています。
オンライン集客
インターネットを介した集客です。
現在は、飛び込み来店の代わりに問い合わせメールが来るようになる時代です。
ホームページは必須になってきました。
合わせてLINE@やフェイスブックも使っています。
LINE@は気軽に使えて、効果が高かったです。
お金の話
塾ならではの特徴
学習塾の収入の入り方ってちょっと特殊なんです。
サービスを受ける人(生徒)と代金を支払う人(親)が別です。
ここにクロージングの難しさがあります。
生徒に良い授業をして、結果を出させる。これは大前提です。そこから親御さんへ営業をしなければなりません。
そのために普段から親御さんの信頼をコツコツと積み重ねます。
それが普段の親向けのイベントだったり、学期毎の保護者会だったりします。
また、一度獲得した生徒は基本的に卒業まで在籍します。
これが毎月の定期的な収入になりますが、加えて講習期間(夏季、冬季、春季)は学習塾の稼ぎ時になります。
この時期にどれだけ講座を取ってもらえるか、新たな集客が出来るかが年間の売り上げに大きく影響します。
収入と支出
収入
学習塾の主な売上は授業料です。ここに冷暖房費や教材費が少し乗っかってきます。
収入を増やすには
- 生徒数を増やす
- 一人当たりの単価を上げる
の二つの方法です。
一度獲得した生徒は基本的に卒業まで在籍します。
毎月の定期的な収入になります。
支出
多岐にわたります。
家賃、人件費、電気水道代、教材費、設備投資、通信費などぱっと思いつくだけでこれだけあります。
実感として一番削りやすかったのは設備投資でした。
自営の塾なので開業時に決められた設備を導入する必要もなく最低限で開業できました。
実際に儲かるのか
ぼくの答えは「集客が出来れば儲かる」です。
初期生徒が集まっていなかった頃は本当に毎月の給与から赤字を補填していました。
生徒が集まり始めるのは実績を積んで、地域からの信頼を得てからになります。この信頼を得るのには時間がかかります。
最低でも2年は続けないと結果は目に見えてきません。
この当初の2年間をどうやって乗り越えられるかが勝負だと思います。
オーナーの取り分
オーナーはどれだけ儲かっているんだと気になると思います。
残念ながら?ぼくはまだ給与や役員報酬ももらえていません。
ぼくはオーナーの取り分は一番最後に残ったものを取るべきだと考えています。
現在はトントンの状態なので、ここから生徒数が1人~増えるとそのままぼくの取り分に繋がってきます。
運用としてはこれからに期待です。
実際の数字
売上
- 11,000,000円
経費
- 講師人件費 5,800,000円
- 賃貸料 2,160,000円
- 外注費 1,000,000円
- 教材費 950,000円
- 通信費 100,000円
- 消耗品 200,000円
- 水道光熱費 350,000円
- その他諸経費 300,000円
合計 10,860,000円
大体こんな感じです。
まとめ
事業運用は他の運用に比べたらすぐにお金にはなりにくいです。商売が上手い人ならすぐに黒字化するかもしれませんが。
それでもぼくは事業運用が大好きです。
お金の運用だけではなく人の顔が見える距離で付き合いができるのがすごく楽しいです。普段の運用だけだと、数字が増えた減っただけなので。。。
こういった事業を少しずつ育て上げて、いつか収穫するのが楽しみです!
しんどいことも楽しめる人に事業運用はおすすめです!