こんにちは、らいらいです!
シェアハウス「かぼちゃの馬車」問題が表面に出てきました。
それに合わせて、不動産投資に関する者で知らない人はモグリと言われるまでの「スルガ銀行」を叩くような記事も出始めました。
ぼくはこれに違和感を覚えています。
是非、一緒に考えてみて欲しいと思います。
目次(クリックでジャンプ)
楽待の関連記事
不動産ポータルサイト最大手の楽待でこんな記事が出てきていました。
全部を引用するとそれだけでお腹一杯の記事になってしまうので概要をまとめます。
【概要】
女性専用シェアハウスを展開する不動産会社スマートデイズがオーナーに対するサブリース賃料の支払いを停止。
スマートデイズはサブリースで赤字を出しており、シェアハウスを販売して得た利益によって補填するという自転車操業。
このシェアハウスの融資はスルガ銀行が行っていたが、シェアハウスへの融資がストップしたためスマートデイズは資金繰りに苦慮。
スマートデイズはスルガ銀行と結託して投資家をはめ込んでいたのではないか?
~参照~
「かぼちゃの馬車」終焉で自己破産者続出か(前編)https://www.rakumachi.jp/news/column/217029
700人から1000億円をむしり取った「魔法の言葉」https://www.rakumachi.jp/news/column/217067
「かぼちゃの馬車」で暴利を貪るスルガ銀行の闇(後編)https://www.rakumachi.jp/news/column/217083
今回は実践大家コラムではなく、楽待新聞編集部がこの記事を書いています。
楽待のセミナー広告のなかには、未だスルガ銀行と共催してセミナーを行っている会社があるのに、この記事をアップロードしたのはすごい!
暴利を貪るスルガ 銀行の闇!
さんざんかぼちゃセミナーの広告を配信していた楽街の掌返し見習わなくては🤷🏻♂️ pic.twitter.com/TZM5ZjjFUc— ITボーイ@セミリタイア (@itboysemi) 2018年1月28日
スルガ銀行の特徴
スルガ銀行を知らない人もいると思うので、特徴を説明すると
1.早い(審査結果)
2.広い(融資エリア)
3.高い(金利)
牛丼屋の三拍子みたいですね。
それぞれ少し掘り下げてみます。
早い
融資の審査スピードが早い!
他の金融機関では2週間~4週間は当たり前、下手すると1ヶ月以上審査に時間がかかることも。
スルガ銀行だと早ければ1週間、遅くても2週間で審査結果が出てきます。
良い物件は動きが遅いとすぐ他の人に買われてしまうので、審査スピードは大事なんです。
広い
融資対象エリアが広い!
東京に住んでいるけど、利回りの高い地方の物件を買いたいときはそのエリアの地銀やメガバンクぐらいしか選択肢がありません。
※銀行による物件の管理、調査が大変なため支店がある範囲のみ融資可能というのが他の金融機関の融資の原則。
それを住んでいるエリアに関係なく、ほぼ全国の物件に融資をしているのがスルガ銀行です。
ちなみに、噂ではスルガ銀行の全国対象で融資する言い分は
「ネットバンキングがあって日本全国対応しているから融資も日本全国対応化」
高い
金利が高い!
大都市圏を除いて金利は4.5%。
大都市圏では3.5%。
うん、高いね!
らいらいの意見
今回楽待然り、ヤフーのコメント欄やツイッターでもスルガ銀行を叩く風潮が出てきています。
ぼくはこの風潮に強い違和感を感じています。
銀行も民間企業で、収益を追い求める法人格です。
特にスルガ銀行は他の金融機関がやらないことにリスクを背負って参入し、現在の地位を築きました。
この高い金利は他の金融機関がやらないリスクテイクの結果です。
今回のスマートデイズの破綻によって、スルガ銀行が融資したかぼちゃの馬車は焦げ付きが起こるでしょう。
当たり前ですが、スルガ銀行が融資した人が返済不能に陥り自己破産となると銀行はその物件を差し押さえます。
そして、差し押さえたとしても融資金額より安い金額しか回収できません。
銀行も結構なリスクを背負っていると感じるのはぼくだけでしょうか?
投資は自己責任が原則
「銀行が融資承認出したからこの投資は大丈夫」
よく聞く考えです。
自分の大切なお金に関して何故判断を他人に任せるのでしょう?
最終的な判断は自分で行い、責任も自分で負ってください。
また、他によく聞くのが、
「物件を紹介してくれた不動産屋はスルガ銀行利用でしか進めてくれない」
・・・
・・・・・
自分で他の銀行を使いたい、と不動産屋と交渉しました?
ろくに調べもせず不動産屋のいいなりになったのではありませんか?
この選択をしたのは自分自身ですよ!
じゃあ問題点は?
かぼちゃの馬車を販売していたスマートデイズ(旧:スマートライフ)のスキーム自体に問題があった
の一言です。
都内といっても新築シェアハウスで利回り7~9%で買うのがそもそもおかしいです。
積算評価、収益評価、経費率、建築費、運営経費諸々考えるとどう考えても投資に値しないのがわかるはずです。
ぼくの周りの不動産投資家でかぼちゃの馬車をおすすめしている人は見たことがありません。
それでもまだ、銀行に責任を転嫁しますか?
まとめ
ぼくは別にスルガ銀行が好きなわけではありません。
むしろ、ぼくの融資を通してくれなかったからきらい!
ただ、投資は自己責任が大前提であることを忘れた参入者が増えている気がして書かずにはいられませんでした。
最近のコインチェック騒動も合わせて、責任を他人に押し付ける風潮にぼくは違和感しか感じません。
投資は自己責任です。
自分で決断して、その果実を得るのです。
自分のケツを自分で拭けないのであれば、投資はまだ早いと思う。
というお話でした。