こんにちは、らいらいです!
別の記事を書いていたのですが、トルコリラで気になる動きがあったので差し替えました。
ブルームバーグによるとトルコ中央銀行は事実上の利上げを行うことを発表したようです。
この利上げによって過去最安値を更新したトルコリラの価格は下げ止まるのでしょうか?
ニュース概要
ツイッターでこんなつぶやきを見つけました。
どうやら、さっきトルコリラが
事実上の利上げを、したっぽいです
my糞ポジが解消される事を祈ります‥
( ´ー`)https://t.co/vru4Jp9zaE pic.twitter.com/v2ClBOieHz— ぽこたろう (@poko357) 2017年11月21日
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ソースを確認するためにブルームバーグを検索。
おそらくこの部分かな。
ブルームバーグ 11月21日
Central bank tightens liquidity by cutting overnight funding- 意訳:トルコ中央銀行は短期貸し出しを止めることで資金流動性を締め付けている。
つまり上限金利でしか借りることが出来なくなるので、実質的な利上げということでしょうか。
そもそもなんでトルコリラ下がってるの?
前提としてなぜこんなにトルコリラは価格が下落しているのでしょうか。
理由はいくつかあります。
原因1:アメリカとの関係悪化
10月にもビザの発給をめぐってアメリカとトルコで対立していました。
→【追記:暴落2度目】2017年10月トルコリラ急落!なんで?理由は?
これ以外にもあります。
アメリカによるシリアのクルド人勢力支援。
2016年夏のトルコで起きたクーデター未遂事件で、首謀者と見られる在米イスラム教指導者の送還問題などを巡りトルコとアメリカで対立。
日経新聞 11月21日
原因2:トルコ国内で大統領側と中央銀行側での対立
トルコ中央銀行:インフレを止めるために、利上げしたい!
トルコ大統領:インフレを止めるためには、利下げだ!
中央銀行と大統領で主張が異なっています。
世間一般の流れとしては、中央銀行は独立性を保ち、中立的・専門的な判断に任せるのが適当であるという考えです。
その中央銀行に大統領が圧力をかけるので、
となっているのです。
どっちの政策が正しい?
「どっちもある意味正しい」です。
利上げすると
金利の安い国の通貨のお金を売って、金利の高い通貨を買う流れになります。
このトルコが利上げする場合、米ドルや日本円を売ってトルコリラを買うので、「ドル安リラ高」や「円安リラ高」に動きます。
その一方でトルコ国内での景気は悪くなります。
銀行金利が高いので、借り入れして設備投資をする動きは無くなり、消費者も消費を控えて銀行に預けようという動きになります。
投資や消費が減ると景気は悪くなりますよね?
さらに景気が悪い国に外国は投資しなくなるので、外国からの投資も呼び込めずトルコリラが買われなくなります。
利下げすると
金利が減るので、その通貨の魅力が少なくなってしまいます。
他の金利の高い国の通貨を買う流れになり、トルコリラは売られることが予想されます。
もちろん、その一方でトルコ国内の景気は良くなります。
銀行金利が低いので、預けていてもしょうがないと消費に回り、借り入れもしやすくなるので設備投資が増えます。
結果、お金は循環され景気の良い国に投資したい企業が増え、外国からの投資を呼び込めます。
その結果トルコリラが買われ、リラ高へ。
過去最安値更新後どうなる?
前回の記事から1週間経たずに、過去最安値を更新してしまいました。
今回の利上げも部分的な効果しかなく、現在は28円前半を行ったり来たりしています。
大幅な利上げなどの材料が無い限りは、しばらくずるずると下がるかもしれませんね。
ただ、不幸中の幸いというべきか、中央銀行と大統領側で対立は続いていますが、過去最安値更新を踏まえこれ以上のリラ安はまずいという認識は両者一致しているようです。
エルドアン大統領も為替介入をちらつかせはじめました。
市場介入への入れば一気に流れが変わる可能性があります。
しばらくはリラ安が続きますが、長期的にはリラ高に戻ってくると思います。
まとめ
リラの動きが心配でたまらない人が多そうなので書きました。
もし不安でたまらないという方は投下資金に対してリラを買いすぎています。
ロスカットの恐れがあるのなら、追加資金を投入するか一部ロスカットして心の平穏を戻した方が良いと思います。
ブログで何度も言ってますが「ロスカットされたら負け」ですよ。
あとはメキシコペソに分散も1つの手かもしれません。