入居者から家賃値下げ交渉が来た!大家としてどう対応すべき?

こんにちは、らいらいです!

前回は別件で家賃値上げが出来てホクホクだったぼく。

そんなぼくをあざ笑うかのように管理会社から来た一通のメール。

管理会社から来るメールの9割は大体大家にとって悲しい内容です。

今回もこの法則通りの内容の相談でした。

きっかけとなったメール

以下はメール内容の転載です。

お世話になります。
本日、○○○入居者の●●●さんが車庫証明を取りに来社されました。
その際、キッチンの換気扇の音がすごくて、使用できないほどだとおっしゃておりました。多分、修理で直らず入替かと思われます。
見積をお出ししましょうか。

それと、ネットで確認したところ、自分の部屋の家賃が他より高いといわれました。
○○○さんは現在、4万円の家賃で入居しています。

他の方は3.5万円+共益費2,000円です。
他の方とあわせますか。

ご検討よろしくお願いいたします。

つまり同じ建物内で現在の家賃よりも安い部屋があるから、それと同じ家賃にしてほしいということ。

以前の記事でも書きましたが、大家の立場からすると値下げって売却時の影響がとんでもなくデカイんです。

【賃料UP】家賃の値上げ交渉をやってみる。考え方と交渉のコツ。

らいらい
さりげなく来てる換気扇の入替も痛いんじゃ

らいらいの判断

もちろん収益が減ってしまうので、出来る事ならこの交渉は突っ張りたい。

が、メールでの返事はこれ。

即効で全部受け入れ

※この間約3秒

らいらい
もちろん値下げを受け入れる理由はあるんじゃ

判断理由

気持ちとしては下げたくありませんが、主に2点が値下げ同意の理由です。

1.値下げ範囲が同一物件内の値段と同じ

もしこれが、他の部屋の一室3.7万円より下げてほしいということだったら断っていました。

が、今回の交渉は空いている1室の募集家賃と同じ3.7万円にしてほしいとのことです。

入居者の立場からすれば、その金額までは下がっても当たり前と考えるのが自然でしょう。

極端な話、同一物件内で引越ししてしまえばいいのですからね。

現在募集している値段が物件の相場です。

2.長く住むつもりが見てとれた

管理会社から来た最初のメールの内容を少し思い出してみてください。

入居者は車庫証明を取りに来たと同時に換気扇を直して欲しいという相談でした。

近々で退去する予定ならば、わざわざ相談に来ないですよね?

引き続き住み続ける可能性が高いと踏んだため、良好な関係を築きたかったのです。

らいらい
良好な関係を築けると運営が非常に楽になるんじゃ

大家として値引き交渉にどう対応すべきか

ぼくの考えですが、入居者からの家賃交渉に対しては

(現在募集している空き部屋と同じ家賃までは)全て受け入れて良いと考えています。

大家として一番避けなければならないのは「退去」です。(特に地方物件の場合)

今回の値引きで月3000円、年間にして3.6万円の減収になります。

しかし、退去された場合はもっと恐ろしいだけの費用が発生します。

もし、家賃の値下げを認めず即退去や次回の更新しないことになった場合こうなります。

今回の事例の場合

部屋の修繕・・・約10万円

広告費・・・7万円(賃料2か月分)

空室期間の機会損失・・・7.4万円(次の入居まで2ヶ月と考えて)

もちろん新しく募集する際の家賃も3.7万円です。

出て行かれたら新たに費用だけ発生し大家側に何のメリットもありません。

よって、結論。

一度住んだ入居者は逃すな!

まとめ

大家として取れる家賃は出来るだけ高く取りたいというのはわかります。

しかし、目先の利益にとらわれて長期での利益を逃さないでください。

残念ながら家賃値下げで売却時に価格に影響してしまうのは事実です。

が、買い手がプロなら当たり前のように昔から住んでいる人の割高家賃には指摘し指値を入れてきます。

スパッと諦めましょう!!