【不動産体験談】一戸建てを50万円で買った話。

こんにちは、らいらいです!

ぼくは不動産取引を年に数回行っています。

過去に購入した中で最安だったのが地方の一戸建てで50万円でした。

なんと、新車以下の値段です!!

「不動産は高い!」「簡単に買えない!」

と思っている人の固定観念を壊したいと思います。

物件概要

構造:木造

築年月:1978年築

間取り:5K

延床面積:110㎡

最寄り駅:徒歩12分

長所

  • 安い ←1番大事
  • 広い
  • 再建築可能
  • 賃貸需要有
  • 駐車場付き

短所

  • 目の前が寺院(墓地)
  • 一部雨漏り
  • 空室になって1年半

 

安い価格帯の物件にありがちな、再建築不可という理由や容積オーバーなどの要素はありません。

駐車場付きで、車も1台とめることができます。

なかなか良い買い物が出来たと思っています。

購入のきっかけ

この戸建の所在エリアに、ぼくはもう一棟アパートを所有しています。

この所有アパートで退去が出たため、入居促進のため訪問する不動産会社の一覧を作っていました。

不動産会社の住所を調べるために、ネットで地場の不動産会社のHPを見ていたところ気になる文言が。

売り土地(上物付き)400万円

!!

らいらい
お金の匂いがするんじゃー

戸建に住みたいという需要は日本全国、ほぼ間違いなくどこでも一定数あります。

DIY可やペット可にすれば、共同住宅では難しいニーズが取り込めるのもわかっています。

しかも、この広さがあれば最低でも家賃は4万円は堅いです。

さらに、素敵な売り文句が載っていました。

更地渡し

更地渡しとは
売主が建物を解体し、土地として買主に引き渡すこと

売主は土地として売却しようとしていて、解体費用を含めてこの売却価格に設定していることがわかりました。

つまり、建物を壊さないで引き渡してもらえば、解体費用を節約することが出来ます。

その分だけ指値が通るのはすぐに想定できました。

売主は解体する手間を省け、元自宅をそのまま渡せる。

買主(ぼく)は安く買うことができ、すぐ賃貸に回すことができる。

Win-Winです。

では、どうやってぼくは50万円で買ったのでしょう?

安く買えた理由(価格交渉)

ぼくが安い価格で買うためにやったことは下記に書いた通りです。

安く買えたのは結果論なので、下記の行動のどれがはまったのかは残念ながらわかりません。

ただ、50万円で購入できたのは事実です。

行動が早かった

この物件を地場不動産会社のHPで見た瞬間、メールと電話をしました。

明日見に行きます!

と。

関東圏なら当日見に行ってたと思いますが、東京からちょっと離れた場所だったので次の日となりました。

先方に内見の対応をしてもらうので、電話した当日には手土産のセットを買いました。

気遣いが出来るアピールです。

買付を内見時には出した

翌日物件を見に行き、建物が使える状態であることを確認。

仲介会社の担当者から売主の状況や指値がどこまでいけるかの感触をヒアリング。

また雨漏りがあること、修繕が必要になることを交渉の材料に、内見したその場で買付け証明書を提出しました。

本気で買うつもりがあるのであれば、買付け証明書は必ず出します。

口頭で買いたいと言うだけのお客は多いので、本気度を仲介会社、売主にアピールするためにも書面で出します。

仲介会社からすると書面をもって売主に報告が出来るので話がスムーズになります。

細かいことは言わないと宣言した

本来、売主は建物はもう使えないと思い、解体し土地として売却しようとしていた物件です。

それをぼくが半ば無理やり、そのまま売って欲しいとぼくがお願いしているわけです。

瑕疵担保免責は当たり前です!

その上でさらに、

いかなる問題が発生しようと売主様にご迷惑はおかけしません

と宣言しました。

買主のこの言葉があると仲介業者も安心して売主と交渉できますからね。

手数料を上乗せした

ぼくも不動産業者をやっているので、売買仲介にかかる手間を良く知っています。

仕事内容は大きな物件と変わらないのに、小ぶりな物件の売買仲介で不動産会社が貰える金額っていくらか知っていますか?

今回の50万円の物件の場合、50万円×5%+消費税で

27,000円

です。

らいらい
子どものお小遣いかっ!!

さらにいうと、小ぶりな安い物件ほど、訳ありであることが多くトラブルが起こりやすいです。

つまり不動産業者からすると

  • 手間はかかる
  • トラブルのリスクは高い
  • それでいて貰える仲介手数料は雀の涙

まるで扱うメリットがないですね!

ぼくだったらやりたくありません笑。

なので、仲介手数料以外にコンサルティング費用や他の名目で追加で支払いたいと伝えました。

あくまでもこの27,000円は労働の対価として低すぎて申し訳ないのでと丁寧に言っています。

上から目線で「もっと払ってやる」とか言うのはダメですよ。

売主の感情に訴えた

内見時に売主の昔の自宅であることを聞きました。

自宅は思い出が詰まっているはずです。

なるべく大事に引継いで行きたいという旨を仲介会社経由で売主さんに伝えました。

相手も人間ですから気持ちよく取引できそうな人だと思われるように努力しました。

 

色々書きましたが、大事なのは相手の立場・気持ちになって考えること。

これに尽きると思います。

まとめ

実は全国でこのような物件はたくさん転がっています。

ただ問題として、こういった物件は業者が仲介で紹介するにはリスクばかりで旨みが無く、扱いたがりません。

買主側で全て責任が取れるほどのスキルと度胸があれば、こういった買い方も出来るというお話です。

この手法ぱっと聞くと、初心者には難しいと思うかもしれません。

しかし、安さは全ての短所を凌駕します!

初心者こそ低リスクではじめられる手法です。

是非トライしてみて欲しいと思います。